無垢材家具にメンテナンスは必要?お手入れの必要性やお手入れ方法についてご紹介
無垢材は古くから家具に用いられ現在もなお人気の木材の1つで、ご自宅に無垢材家具を取り入れることで、無垢材ならではの香りや温かみを楽しめます。
また無垢材は使い込んでいくにつれて、経年変化する点が魅力。一般的には薄い肌色から黄色味が強くなり、光沢が出てきます。
そんな無垢材は、一般的にはメンテナンスが必要とされいます。メンテナンスと聞くと面倒なイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし無垢材のメンテナンスは必ず必要なものではありません。
あえてメンテナンスをせずに、そのままの経年変化させるのも、無垢材家具の楽しみ方です。
本記事では無垢材家具のメンテナンスやその必要性、お手入れ方法について、ご紹介いたします。
無垢材家具を持っている方、無垢材家具の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント! ・長く使い続けることで素材の性質が変化する家具を、経年変化する家具と言う ・経年変化する家具には、主に無垢材やアイアン、デニムが挙げらる ・北欧由来の無垢材家具は、デザインはもちろん機能性にも優れている ・メンテナンスせずに家具を使い、そのままの経年変化を楽しむのも1つの方法 |
もくじ
経年変化する家具とは?
経年変化とは、長く使い続けることで素材の性質が変化すること。
経年劣化により味わいが出るのは一般的に自然素材のものですので、プラスチックなどの人工素材には起こりません。
また経年変化は、劣化とは異なり時間の経過により味わいが出ることを意味します。
経年変化が起こる代表的な素材にレザーが挙げられます。
その他にも無垢材を使った家具も経年変化を楽しめるアイテムです。ここでは経年変化する家具の種類についてご紹介いたします。
経年変化する家具は3種類
経年変化が楽しめる家具は「無垢材」「アイアン」「デニム」といった素材を使っているアイテム。
時間が経つにつれて素材の色味などが変化し、使えば使うほど味わいが引き出されていきます。
そして世界に1つだけのオリジナル家具となっていきます。
無垢材の経年変化
無垢材とは、木を必要な大きさ・形に挽き割ったもの。
そのため木本来の香りや温もりを感じられる点が特徴です。
色味や木目は同じものが存在しないので、世界に1つだけの素材といえます。
無垢材は経年変化により、色味や木目が変化します。これにより木の質感に味わいが出てきます。
アンティーク家具などは無垢材が使用されているアイテムも多く、独特のヴィンテージ感は無垢材によるものです。
また一括りに無垢材といっても、さまざまな木の種類があります。
そのため木の種類によって異なる経年変化が楽しめるのも、無垢材の魅力です。
アイアンの経年変化
アイアンとは鉄のことで、鉱石を加工した自然素材です。
家具には中身の詰まった重量のある「無垢鉄」が利用されることが多く、その重厚な質感と安定感が人気です。
アイアンは酸化することで経年変化が起こります。
さらにアイアンは色落ちや程よい錆といった経年変化が生じることで、味わい深い色味・質感になる点が魅力的です。
デニムの経年変化
デニムも経年変化する素材の1つ。
ジーンズをよく履く方であれば馴染みがあるでしょう。
デニムは経年変化により、色落ちしていきます。
色落ちの仕方は持ち主の使い方によるものなので、同じ質感にはならない点が魅力です。
そのため使い続けていくうちにちょうど良い感じに色あせていくデニム素材は、なんともいえない愛着が湧きます。
経年変化する家具の代表 無垢材家具
経年変化する家具の代表は、なんといっても温かみを感じられる無垢材家具です。
無垢材は古来より建材として活用されており、日本の歴史的建造物は無垢材による木造建築がほとんどといっても過言ではありません。
現代ではフローリングや階段、柱などに用いられるケースが多い傾向にあります。
しかし既存の住宅のフローリングや階段などに無垢材を取り入れるとなると、大掛かりな工事が必要となってしまいます。
一方で家具であれば手軽に購入でき、無垢材の魅力もふんだんに味わえる点が魅力。
また無垢材は幅広い家具に取り入れられ、ダイニングテーブル・イス・AVデッキ・棚など、空間のメインとなる家具に用いれられます。
無垢材家具のデメリット
魅力的な素材である無垢材ですがデメリットもあります。
ただし人気を博しているのは、デメリットに勝る魅力を感じる方が多いからです。
またメンテナンスを行うことでデメリットを防ぐことができます。
価格が高い傾向にある
低価格帯の家具は「合板」のような接着して作られた木材を使用しています。
対して無垢材は接着剤を使用せず、木を贅沢に切り取ったものです。
そのため手間がかかっていしまい、他の家具に比べると価格が高い傾向にあります。
割れや反りが生じる
自然にたたずむ木をそのまま使用しているため、過度な加工がされておらず、木本来の性質を楽しめる状態です。
実際に無垢材の性質には調湿作用があり、空気中の水分を吸収・放出します。
これは夏の厄介な湿度を吸収して快適にしてくれたり、水分を放出して冬の乾燥を防ぐメリットがあります。
一方でこの作用を繰り返すことで無垢材が伸縮し、割れ反りが生じてしまう点がデメリットと言えます。
無垢材家具のメリット
デメリットもある無垢材家具ですが、それに勝る魅力がたくさん詰まっています。
無垢材家具が人気なのは以下のような点が挙げれらます。
経年変化が楽しめる
無垢材は経年変化により、家具に味わいと個性が出てきます。
また傷や汚れも程よく木に馴染むので、気にならなりにくく味として捉えられる点も嬉しいポイントです。
また使い続けるほど違った顔を見せてくれ、ご自宅での歴史も刻んでくれます。
長く使うほど愛着のあるアイテムになってくれるでしょう。
木の香りや温もりが味わえる
木をそのまま使っているため、その香りや温もりが空間に広がります。
そのため森林浴をしているようなリラックス効果が得られる点が魅力。
また熱伝導率の高さから、冬は物理的な温かさが感じられる点も魅力の1つ。
木本来の良い点がそのままご自宅の空間で味わえます。
安全性が高い
接着剤を使用していないため化学物質が含まれておらず、安全性が高いと言えます。
特に小さなお子様がいるご家庭では、家具選びの先に安全面も重要なポイントです。
また頑丈で質の良い木材なので、長年使い続けていても壊れにくいといったメリットもあります。
そのため劣化による破損で怪我をする心配も少ないといえるでしょう。
無垢材家具のメンテナンスは必要か?
無垢材家具は天然の木をそのまま使っているので、一般的にはメンテナンスが必要とされています。
実際に日常で使う家具を掃除することはあっても、メンテナンスした経験のある方は少ないでしょう。
そのため手間のかかるものいうイメージを持たれているケースも少なくありません。
とはいえ無垢材家具の扱い方は人それぞれです。
より長く使い続けるためにはメンテナンスも必要
あえてメンテナンスを行わないことで、無垢材家具の楽しむのも1つの方法ですが、もちろんメンテナンスをした上で経年変化を楽しむのも1つです。
あらかじめこ保護用の仕上げが施されている場合がほとんどですが、良い状態で長く使い続けるためには、継続的なメンテナンスを施す必要があります。
なぜなら無垢材は乾燥によるひび割れや湿気による反り、さらには汚れを吸収しやすい性質を持つからです。
また使っていくうちについてしまう傷や汚れを目立たせなくするためにも、メンテナンスは効果的です。
無垢材家具のお手入れ方法
無垢材家具のお手入れは、オイルを使う方法が一般的です。
この時に利用するオイルは、市販のオリーブオイルやアマニオイルなどで問題ありません。
本格的にお手入れしたい場合には、天然植物オイルなどを使うのもおすすめです。
お手入れは想像よりも手間ではなく、乾いた布にオイルを染み込ませ、薄く伸ばすように拭きあげるだけ。そのあとは風に通して乾かすと良いでしょう。
まとめ
今回は無垢材家具のメリット・デメリットに加え、メンテナンスの必要性やお手入れ方法についてもお伝えいたしました。
無垢材家具はメンテナンスが面倒というイメージを持たれている方も少なくありません。
しかしメンテナンスをせずに、そのままの状態を楽しむのも1つ。もちろんメンテナンスを行い、経年変化を楽しみながら使い続けるのもおすすめです。
実際に傷や汚れも無垢材の質感として味わい深いものにするためにも、メンテナンスは効果的です。
ぜひメンテナンスの有無に関わらず、無垢材家具を取り入れて、ご自宅の空間を楽める家具に仕上げてみてはいかがでしょうか。
関連情報
無垢材の家具|woodworkers/ウッドワーカーズ
woodworkersは、『共に暮らす家具』をコンセプトにしたハンドメイドにこだわる家具工房です。
テーブルやチェア、キャビネット、ダイニングセット、雑貨など、素材の持つ個性を活かして、
ずっと眺めていても飽きの来ない、素朴な作品を製作しております。
長く使うほど味が出る、当店の家具をぜひお楽しみ下さい。
屋号 | woodworkers |
---|---|
住所 |
〒654-0103 兵庫県神戸市須磨区白川台5-7-8鷲尾倉庫2階 |
営業時間 |
9:00~18:00 定休日:土・日・祝 |
info@woodworker-s.jp |