家具屋が教える家具の色選び お洒落な色合いでインテリアを作るためのポイント
家具を選ぶ基準の1つとなるのが色です。
インテリアと色は密接な関係にあり、空間を作り上げるうえで、色は欠かせないポイントとなります。
しかしどのように色を選ぶか、どう空間と色をマッチさせるかは難しいものです。
そこで今回はお洒落なインテリアを作るためのポイントとして、色にフォーカスを当てた家具の選び方についてご紹介いたします。
家具・インテリアでお洒落な空間を演出したい方、どのように家具・インテリアの色を決めるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント! ・家具やインテリア選びの基本は、カラーコーディネート・素材・サイズ(配置) ・家具やインテリアの色はお洒落のためにも、居心地の良い空間を作るためにも重要 ・色の種類は、主に暖色系、寒色系、中性色系、無彩色系の4種類に分けれらる ・色とトーンの組み合わせには、同系色、類似色、反対色、同一トーンの4つがある |
もくじ
家具・インテリアの選びの基本
色はどのような空間にも存在するものであり、雰囲気を作り上げる重要なポイント。
失敗しない家具の選び方やお洒落なインテリアにするためには、カラーコーディネート・素材・サイズ(配置)が重要です。
今回の記事では色に注目してご紹介していきます。
家具・インテリア選びにおける色の重要性
家具・インテリア選びにおける色はお部屋のイメージを作るだけでなく、その空間にいる人の気分に大きく影響するものです。
視覚から入る色の情報は、人の心や体にさまざまな効果をもたらしてくれます。
つまり色は空間を作り上げるための視覚的な面だけでなく、心理的な面でも重要なポイントです。
そのため空間を彩る1つひとつの家具の色を意識することで、お部屋に求める視覚的イメージと心理的効果が生み出せます。
そもそもどんな家具にも色が施されているため、家具を選ぶ上で色は無視できない点です
しかし色にこだわりを持たないと乱雑でお洒落とは程遠い空間になってしまうだけでなく、心が休まらない空間になってしまいます。
家具・インテリアの選びに重要なカラーコーディネートとは?
カラーコーディネートとはさまざまな色を目的のイメージに合わせて調和させ、環境を作り上げることです。
お部屋をはじめとした空間は、さまざまな色が調和して成り立っています。
そしてこの空間はイメージに合わせて意図的に作ることができ、そのために活用するのがカラーコーディネートなのです。
カラーコーディネートは色の種類や色の与る印象、トーンとの関係を知ることが重要です。
ここではカラーコーディネートの基本となる、色の種類や色が与える印象についてお伝えいたします。
色の種類について
色はさまざまな種類がありますが、大きく4つ「暖色系」「寒色系」「中性色系」「無彩色系」に分けられます。
ではそれぞれにどのように分類されているかをみていきましょう。
暖色系
暖色系は、暖かみの感じられる赤や橙系の色味です。
太陽や火のように熱や暖かさを感じさせ、エネルギッシュな印象を与えます。
また家具に多く取り入れられている無垢材は暖色系に分類され、日の光と調和し暖かみのある空間を作り上げてくれます。
寒色系
寒色系は暖色とは対照的で、冷たさや涼しさを感じさせる青や青緑の色味です。
清涼感だけでなく、落ち着いた印象を与えてくれる効果があります。
中性色系
中性色系は暖色と寒色の中間に位置する、紫や緑のように温度を感じさせない色味です。
そのため調和や癒し、高級感などのように色味によって印象が異なります。
無彩色系
無彩色系は上記3つとは異なり、色味を持たないもので、白や黒が分類されます。
色味がないことでどんな色にも合わせやすく、空間にも取り入れやすい色です。
自然素材として人気のアイアンは無彩色系に分類されるため、どんな色味の素材とも調和しお洒落な空間を作り上げてくれます。
色は家具・インテリアにどんな印象を与えるのか?
色は空間を作る視覚的効果だけでなく、心理的効果もあるとお伝えしました。
ここではそれぞれの色がどのような印象を与え、どう心理に影響するかをご紹介いたします。
赤
エネルギッシュな印象を与えてくれる赤は気分を高揚させ、活発性や積極性を引き出してくれます。
また温もりを感じさせたり、やる気を出させ時間経過を早く感じさせる効果もあります。
オレンジ
オレンジは赤よりも落ち着きがありつつも、気持ちを明るくしてくれます。
また食欲を増進させてくれる効果もあり、心も体も元気にしてくれるでしょう。
黄色
暖色に近い中性色である黄色は明るく元気にしてくれるだけでなく、幸福や希望を感じさせてくれます。
また食欲増進、判断力や記憶力のような知性を高める効果もあるのです。
緑
寒色に近い中性色である緑は、自然のような新鮮さや安息を感じさせてくれます。
リラックス効果や癒し効果があり、緊張緩和や目の疲れを落ち着かせてくれる色です。
青
寒色の中心色である青は、空間に涼しげで落ち着きのある印象を与えてくれます。
夏の暑い場所に青を取り入れることで清涼感がアップ。
そして鎮静作用や集中力アップの効果も生み出してくれます。
紫
紫は寒色寄りの中性色。青のように精神を落ち着かせてくれる効果があります。
また高級感ある空間、そして感性が研ぎ澄まされる空間を作り出してくれます。
茶色
暖色寄りの中性色である茶色は、大地や自然を感じさせ落ち着きのある印象を与えます。
空間に調和をもたらしてくれる色でもあり、どんな色とも相性が合います。
自然の木をそのまま使った無垢材はまさに茶色が発揮する効果を最大限に引き出し、空間に落ち着きや調和をもたらしてくれます。
黒
黒はどんな色とも合わせやすく、高級感や重厚感を感じさせます。
またモダンやシンプルな印象も持ち合わせており、組み合わせ方によってさまざまなイメージを生み出す点が魅力です。
アイアンは黒に塗装されることが多く、モダンでお洒落な印象を与えてくれます。
白
白もどんな色とも調和でき、清潔感や優雅な印象を与えてくれます。
インテリアで人気の北欧モダンでは白を貴重とした家具が多く、落ち着きのある空間を作り上げます。
また空間に溶け込みやすいことからも、お部屋を広く見せてくれる効果もあるのです。
家具・インテリアの選びに重要なカラーとトーンについて
トーンとは色の調子を表し「明度」と「彩度」の2つの要素から成り立っています。
明度は色の明るさを表すもの、そして彩度は色の鮮やかさを表します。色を選ぶにあたりトーンは重要な指標です。
色とトーンの組み合わせ一覧
色とトーンの組み合わせを変えるだけでお部屋の印象はガラリと変わり、単体の色が発揮する効果も異なります。
空間を作り上げる上で、この組み合わせは欠かせないもの。
ここでは失敗せずにお洒落な空間を作るためのカラーとトーンの組み合わせ方をご紹介いたします。
同系色
同系色を組み合わせることで空間がまとまり、簡単にお洒落なインテリアが作れます。
例えば「茶色とベージュ」「白とアイボリー」は同系色です。他の色味を混ぜず軸となる色を決めるだけなので、家具も選びやすいでしょう。
類似色
類似色を組み合わせることで、統一感のある空間に仕上がります。
例えば暖色であれは「赤とオレンジ」、寒色であれば「青と青緑」のような組み合わせです。
ぶつかる色がないため、自然にまとまり統一感を生み出してくれます。
反対色
反対色を組み合わせるのは難しいですが、トーンを工夫することで個性的な空間が作れます。
「赤や青」のように反対色の中心を組み合わせてしまうと明度や彩度が高すぎて違和感があるため、片方の色の分量を少なくしたり、トーンを統一することで自然なまとまりが出ます。
同一トーン
トーン、つまり明度と彩度を統一することで、色を増やしてもまとまりやすくなります。
例えばパステルカラーのような淡いトーンにしたり、あえて暗いトーンに統一しても良いでしょう。
空間に取り入れたい色が多い場合には、同一トーンを意識することでお洒落な空間に仕上げられます。
家具・インテリアの選びに重要なカラーと占有面積について
色は個々に選ぶだけでなく、配分を考えて取り入れることがお洒落な空間を作る上でのポイントです。
そのため家具やインテリアの占有面積に応じで色を選ぶことで、バランスの良い配色になります。
ここでは占有面積に応じて意識すべき、3つのカラーポイントについてお伝えいたします。
ベースカラーとは?
ベースカラーはお部屋の基盤となり、最も面積を占める色のことです。
「壁」「天井」「床」の色がベースカラーとなります。
これら3つの面積はお部屋の約70%を占め、基本的にはすでに決まっているものです。
ベースカラーの選び方
すでに色が決まっているため、選び方に迷うことはあまりないでしょう。
しかし既存の色を変えたい場合には、最も手軽である床を変えるのがおすすめです。
明るいトーンにすることで開放感のある印象になり、暗めにすることで落ち着きのある印象の空間になります。
メインカラーとは?
メインカラーはインテリアの主役となり「カーテン」「ソファ」「キャビネット類」に当たる色になります。
お部屋の約25%を占めるといわれており、雰囲気を決める大事な色です。
メインカラーの選び方
ベースカラーとの相性、そして作り上げたいお部屋のイメージに合わせて色を選びます。
基本的には好きな色を選んで問題なく、鮮やかすぎず暗すぎない色が失敗しにくいです。
また色が多いとまとまりがなくなってしまうため、3色ほどに抑えると良いでしょう。
それ以上に色を増やしたい場合には、トーンや色味の統一感を意識してみてください。
アクセントカラーとは?
アクセントカラーは「クッション」のような小物に取り入れられ、お部屋の約5%を占めるアクセントとなる色です。
アクセントカラーがあることで空間が引き締まり、一気にお洒落さがアップします。
アクセントカラーの選び方
アクセントカラーは、メインカラーとのバランスをみて選びましょう。
手軽に変えられ、かつコストもあまりかからないポイントでもあるため、鮮やかで派手な色や柄物を取り入れてみるのもおすすめです。
カラーとトーンを押さえて家具を選び、お洒落なインテリアを作ろう
今回はお洒落なインテリアを作るポイントとして、色からみた家具の選び方についてご紹介いたしました。
色は視覚的効果だけでなく、心理的効果ももたらしてくれるもの。
そのため生活を共にする空間には欠かせない重要なポイントです。
またお洒落な空間を作り上げるためにも、カラーとトーンを押さえることは欠かせません。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、色を意識してお洒落なインテリアを作ってみましょう。
また以下の記事で、家具選びに重要となる素材とサイズについてもご紹介しています。合わせてぜひご覧になってみてください。
関連情報
無垢材の家具|woodworkers/ウッドワーカーズ
woodworkersは、『共に暮らす家具』をコンセプトにしたハンドメイドにこだわる家具工房です。
テーブルやチェア、キャビネット、ダイニングセット、雑貨など、素材の持つ個性を活かして、
ずっと眺めていても飽きの来ない、素朴な作品を製作しております。
長く使うほど味が出る、当店の家具をぜひお楽しみ下さい。
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