北欧はなぜ幸福度が高い?ヒュッゲを念頭に自分なりの幸せを考える重要性とは
北欧とはフィンランドやノルウェー、デンマークなどの北ヨーロッパに位置する国の総称です。
北欧と聞いてイメージできるものの1つに、幸福度の高さが挙げられます。国連が発表する「世界幸福度ランキング」では、北欧諸国が常に上位を占めています。
そのため幸福が、北欧の文化的特徴の1つといえます。
またそんな北欧の幸福度に関連するのが「ヒュッゲ(居心地がよく空間や快適な暮らし表現する言葉)」です。
本記事では北欧が幸福度の高い国である理由を読み解き、その幸福に関係する「ヒュッゲ」についてもご紹介します。
この記事のポイント! ・北欧諸国は「世界幸福度ランキング」で上位を占めている ・北欧は医療費や学費が無料といった特徴がある ・労働時間も短くプライベートな時間や空間を大切している ・「ヒュッゲ」は北欧由来の言葉で、人々の価値観やマインドセットになっている ・幸福度を上げるには「ヒュッゲ」を念頭に自分なりの幸せを考えること重要 |
もくじ
「北欧は幸福度が高い」のは本当か?
国連が実施する「世界幸福度ランキング」では、常に北欧諸国が上位にランクインしています。
その調査結果だけでなく、多くのメディアでも「北欧は幸福度が高い」というのは事実です。
ただし幸福度とは個人の感覚・感性に依存するものですので、「労働時間が短いから幸福」「給料が多いから幸福」「社会保障が充実しているから幸福」といったように、1つの指標で数値化できません。
よって幸福度は抽象度が高い指標でもあります。
そもそも幸福度とはなんなのか?
抽象度が高く、一つの指標では数値化できないのが幸福度であり、人が幸せと感じるものは人それぞれであり、その基準も異なります。
ではなぜ数値ができない幸福度が、ランキング化できるのでしょうか。
「世界幸福度ランキング」では幸福度の指標として、以下6つの項目を設定しています。
・1人あたりのGDP ・社会的支援 ・健康寿命 ・人生選択の自由度 ・他者への寛容度 ・社会の腐敗度の認識 |
幸福度ランキングは、あくまで数値化できない中でも、一般的な指標を立てて生み出されたもので、幸福度は個人の感覚に大きく依存するものです。
そのため必ずしも上記の指標が幸福度を左右するものではありません。
数値化できないからこそ、幸福度にはさまざまな持論があります。
「北欧の幸福度が高い」のはなぜか?
北欧の幸福度が高い理由として、医療費や学費、労働時間が大きく関係していると考えられています。
しかし「労働時間が短い=幸せ」とは限りません。また「仕事=幸せ」と感じる方がいるのも事実です。
ここでは普遍的な幸福度ではなく、北欧の観点からみた幸福を基準に、北欧の幸福度が高い理由について読み解いていきます。
北欧の医療費について
医療費に関しては日本も制度が整っていますが、北欧はなんと医療費が無料です。
北欧各国によって多少の違いはありますが、上位3位を占める「フィンランド」「ノルウェー」「デンマーク」は無料となっています。
また医療費が無料なだけでなく、医療サービスの質も高く評価されており、特にフィンランドやデンマークは優良と言われています。
中でもデンマークでは、国民それぞれにホームドクターが決まっており、いつでもどんな時でも自分の健康について相談できます。
また自分のことだけでなく、家族や地域のこともよく理解しているため、信頼できる心強い存在なのです。
このことが精神的な安心感に繋がり、幸福度にも起因しているのではないでしょうか。
北欧の学費について
北欧は、小学校〜大学院までの学費が全て無料。家庭の経済力に左右されることなく、誰もが平等に学べる環境が整っています。
これは「幸福度ランキング」の指標ともなっている、「人生選択の自由度」に大きく影響しています。
単純な進学はもちろんのこと、「会社勤めをした後にもう一度学び直したい」「他の学問についても学びたい」などの場合でも、学費は無料です。
そのため人生選択においてお金と進学に不安を抱くことなく、いつでも自分の希望に合わせた学習、そして人生選択ができます。
北欧の労働時間について
北欧は日本のように残業という習慣がなく、むしろ法律で定められた上限時間よりも早く業務を終える企業が多い傾向にあります。
そのため15〜16時には退社し、17時には自宅で夕食を準備しているご家庭が多く見られます。
友人や家族と過ごす時間など、プライベートを重視しているため、平日でも有意義に過ごしている方が多い傾向にあります。
北欧の自然について
一見すると幸福にあまり影響しなさそうな自然ですが、癒しともなる自然は心の安定につながるものです。
実際に自然が創造性や集中力、幸福度に関係するとの研究結果も出ています。
日本でも自然を多く取り入れたオフィスが増えていること、自然の豊かな環境で生活するのは、それらが理由です。
そのため豊かな自然の中で暮らす北欧の人たちの幸福度には、少なからず自然が影響していると考えられるでしょう。
北欧の生活や家具・インテリアについて
北欧では「家」に対する価値が、人生の中でも優先度の高いものとなっています。
その背景には日照時間が短い、寒く厳しい冬が長いといった気候的な特徴が関係しています。
加えて労働時間が短いことからも、家にいる時間が長い生活様式が特徴的です。
このことから北欧では家具やインテリアへのこだわりが強く、デザイン性と実用性を兼ねたインテリアが多く生み出されています。
また寒い気候であることから家の中の温かみを大切にしており、無垢材のような温かみが感じられる自然素材を重視した家具も多くあります。
家で過ごす時間が長いからこそ、自宅を快適で居心地の良い空間に作り上げていることが、日常的な幸せを生み出しているのでしょう。
北欧の幸福度とヒュッゲの関係について
北欧の幸福度が高い理由として、医療費や学費、労働時間などあらゆる観点を考察してきました。
しかし本記事では、それよりもヒュッゲを念頭に「自分なりの幸せの形」を大切にしていることが、北欧の人々の幸福度を上げているのではないかと考えます。
ヒュッゲとは?
ヒュッゲはデンマーク・ノルウェー語で、暮らし・生活における「居心地の良い空間」や「快適な時間」を意味する言葉です。
日常にある小さな幸せや心地良さを意識した「ヒュッゲ」を念頭に暮らしているからこそ、どんな時でも幸福が感じられることで、人生における幸福度が高いのではないかと考えます。
ヒュッゲな暮らし・生活は決して壮大なものではなく、日常の些細な幸せであり、誰しもが実現可能な概念です。
たとえば「家族が揃って食事を囲むこと」「早起きして近所を散歩すること」「お気に入りのインテリア空間で生活すること」など、日常でのちょっとした工夫や意識により実現するものがヒュッゲなのです。
このヒュッゲも幸福度と同様に抽象的であり、個人の感覚に依存するものです。
暮らしや生活が人それぞれであるように、ヒュッゲの中身も人によって異なります。
ヒュッゲを念頭に自分なりの幸せを考えてみよう
幸福度と同様に抽象的であり、人それぞれの基準となるヒュッゲ。
そのためヒュッゲを念頭に、自分なりの幸せを考えることが高い幸福度を実現するための第一歩といえます。
日常のちょっとしたことでも幸せが感じられることで、人生における幸せが蓄積されていき、中長期的な高い幸福度が叶うのではないでしょうか。
ヒュッゲを取り入れるのはとても簡単です。
衣食住をはじめ、どんなシーンでもヒュッゲが意識できます。
まずヒュッゲを取り入れるのにおすすめなのは、暮らし・生活の中でも大きな割合を占める、生活空間です。
北欧家具・インテリアならヒュッゲを念頭に日本でも居心地良い暮らしを
生活空間におけるヒュッゲは、家具やインテリアにこだわり、お部屋を快適で居心地の良い空間にすることが基本です。
ヒュッゲ発祥の地である北欧は、前述したように「家」に高い価値を置いています。
そのため北欧家具はヒュッゲに最適なものが多くあり、ヒュッゲな生活空間を作り上げるには最適です。
北欧家具はデザイン性だけでなく、実用性の面でも優れています。
またどんな空間にも調和するシンプルなデザインが特徴であるため、既存のインテリアともマッチします。
ぜひ北欧家具や北欧インテリアを参考に、日本でも北欧にいるかのような気分を味わえるヒュッゲを作り上げてみてはいかがでしょうか。
またヒュッゲについては、以下の記事でもご紹介しています。
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無垢材の家具|woodworkers/ウッドワーカーズ
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