歴史に残る名作家具 名作家具には共通する特徴がある?
家具やインテリアにこだわりをもつ方であれば、名作家具にも関心をお持ちの方も多いでしょう。
古くから人気があり、デザイナーや製作者のこだわりやコンセプトが反映されている名作家具は、世界にたくさん存在します。
また名作家具は、心地の良い快適なインテリア空間を作り上げるのにぴったりです。
本記事では歴史に残る名作家具のご紹介と、名作家具に共通する特徴をみていきます。
この記事のポイント! ・名作家具とは、デザイナーや製作者のこだわりやコンセプトが反映されている ・時代を超えて長く愛され続けている名作家具 ・名作家具には、時代を超えて色褪せない魅力があり、今なお多くの利用者がいる ・北欧は名作家具の代表地でもあり、多くの名作家具を生み出している ・名作家具には、いくつかの共通した特徴がある |
もくじ
名作家具とは
名作家具とは、数ある家具の中でも歴史に残る名作と呼ばれるものです。
また巨匠とも呼ばれるデザイナーによって生み出された家具も、名作家具といえます。
名作家具は時代を超えて多くの人に愛され、インテリアや家具にこだわりをもつ愛好家に広く親しまれています。
名作家具の魅力
家具やインテリアは、ファッションと同様に時代によってトレンドや風潮があります。
そんな中でも名作家具は、時代を経ても色褪せない魅力をもつ点が最大の特徴です。
またデザイン性や実用性など、家具に求められる性能を兼ね備えているため、一般的な家具にはない特別感が味わえます。
さらにシンプルさの中に存在感があるため、1つ取り入れるだけでもお部屋の雰囲気を変え、特別な空間に彩ってくれます。
北欧の名作家具
北欧はインテリア・家具へのこだわりが強いことで有名。
多くの名作家具が生み出されています。また北欧は寒くて暗い、厳しい冬が特徴で、自宅で過ごす時間が長いことから「家」で過ごす時間を大切にしています。
そのため高いデザイン性と実用性を兼ね備えた家具が多く誕生しています。
それに伴い有名なブランドやデザイナーも多く輩出しており、名作家具の故郷ともいえます。
ここでは北欧の名作家具をご紹介します。
Yチェア(ハンス・J・ウェグナー)
Yチェアは、北欧の名作家具を語る上で欠かせないもの。
Yチェアの生みの親は、北欧家具の巨匠とも言われるハンス・J・ウェグナー氏です。
Yチェアをはじめ、生涯で500種以上もの椅子をデザインし、20世紀の北欧デザインに大きな影響を与えた人物でもあります。
Yチェアは通称であり、正式名称は「CH24」です。背もたれ部分の支柱がY字になっていることから、Yチェアの愛称で親しまれています。
時代を超えても廃れることのない高いデザイン性はもちろん、最高の座り心地が人気の理由となっています。
また1950年に生産を開始して以降、現在でも売れ続けている椅子の代表がYチェア。
日本だけでみても年間5,000〜7,000脚が販売されており、世界中で認知されている普及の名作です。
アントチェア(アルネ・ヤコブセン)
世界でもっとも有名といえる北欧デザイナー、アルネ・ヤコブセン氏が生み出した名作家具が「アントチェア」。
1951年にデンマーク企業の社員食堂用の椅子として誕生した、世界初の量産型チェアです。
デンマークのチーク材を使用したミッドセンチュリーな雰囲気の椅子であり、フォルムが「蟻」に似ていることからその名前がつけられました。
日本では「アリンコチェア」の愛称で親しまれています。
またアントチェアのフォルムに合わせて作られた「エッグテーブル」も有名な名作家具の1つ。
さらにアルネ・ヤコブセン氏のデザインした名作家具には、「セブンチェア」や「スワンチェア」などもあります。
ボールチェア(エーロ・アールニオ)
近代デザインの革命児であるフィンランドのデザイナー、エーロ・アールニオ氏によって生み出されたのがユニークな形のボールチェアです。
ボールをカットしたようなフォルムが特徴的で、座ることで周囲の雑音を70%カットしてくれます。
あえてプラスチック素材を用いた有機的なデザインは、まるで近代アートのようであり、インテリア面とアート面のどちらでも高く評価されています。
パントンチェア(ヴェルナー・パントン)
アルネ・ヤコブセン氏の事務所で腕を磨き、独立後に独創的で斬新なインテリアを次々と生み出したのがヴェルナー・パントン氏です。
彼の代表的な名作家具は、なんとも不思議なフォルムをしたパントンチェア。
まるでモニュメントの一部のようにたたずむ究極フォルムの椅子は、今もなお親しまれ続けている名作家具です。
当時は安く量産可能なポリエステル樹脂を使用していましたが、時代ごとに優れた素材を使用するヴェルナー氏のこだわりの元、現在も新しい素材で生産され続けています。
日本の名作家具
名作家具といえば北欧家具が注目されることが多いですが、ものづくりの国である日本にも名作家具は存在します。
ここでは日本の名作家具についてもご紹介します。
バタフライスツール(柳宗理)
20世紀に活躍した、日本のインダストリアルデザイナーである柳宗理氏が手がけたのがバタフライスツール。
2枚の板を蝶の羽のようにつなぎ合わせた、独創的でありつつもシンプルなチェア。
ニューヨーク近代美術館やルーヴル美術館で永久収蔵品になるなど、国を超えて愛される日本初の名作家具です。
低座イス(長 大作)
低座イスは、和洋折衷なデザインが特徴的で、床に座る日本人の特性に馴染みやすいチェア。
クッションは厚みと広さがあるためあぐらをかくこともでき、腰に負担をかけることなく着席できます。
また和室にはもちろん、洋室にも調和するデザインであり、空間に溶け込む名作家具となっています。
名作家具の特徴 名作家具にある共通の特徴とは?
時代を超えて愛され続ける名作家具。
新たなデザインや機能を兼ね備えた家具が次々と登場する中でも、人気が衰えることのない名作家具には共通した特徴があります。
また有名なデザイナーやメーカーが製造する名作家具は、お値段も張るもの事実です。
そのため名作家具を取り入れたくても、なかなか手を出せないというケースも少なくありません。
しかし名作家具の特徴を理解し、同じような特徴がある家具を取り入れる方法もあります。
そうすることで比較的安価かつ快適なインテリア空間を演出できます。
シンプルかつ機能的
古くからある家具が愛される理由には、シンプルかつ機能的である特徴が挙げられます。
シンプルであるからこそどんなお部屋にも調和し、かつ飽きがきません。
そして機能的であることで、生活面でも満足した使い心地が実現します。
だからこそ長く愛用し続けられ、長い間生活を共にするパートナーになります。
実用性に富んでいる
家具はお部屋を彩るビジュアル的な役割がある一方で、生活の利便性をあげるためのものでもあります。
どんなに気に入ったビジュアルであっても、使いにくいとただの置物になってしまいます。
名作家具は実用性にも富んでいるからこそ、世界中で使い続けられています。
天然の木材を使用している
天然の木材は強度があるため、長く使用するには最適の素材です。
不朽の名作として世に残っている名作家具の多くは、耐久性のある天然の木材を使用しているものがほとんどです。
また名作家具が多く誕生している北欧家具は、天然の木材を取り入れた家具が特徴です。
長く使い続けられるだけでなく、木の温かみや香りを存分に楽しめる点も魅力の1つなのです。
経年変化を楽しめる
天然の木材は、一般的に無垢材と呼ばれています。
無垢材は経年変化する特性があり、使い続けることで独特の味わい深さが生まれます。
そのため購入時の家具の雰囲気が、使い続けることでじわじわと変化していき、世界に1つだけのオリジナルの家具へと変貌します。
生活の歴史が刻まれる経年変化は、家具への愛着も増し、一層長く大切に使い続けようという気持ちになります。
名作家具同様に家具職人が作る家具を
シンプルで機能的、天然木材、経年変化など名作家具には共通した特徴がありました。
しかし値が張るケースも多い名作家具。
そんな名作家具をご自宅に取り入れるには、名作家具と同じように、シンプルで機能的、天然木材、経年変化な職人が作った家具を取り入れる方法がおすすめです。
woodworkersでは、名作家具と同じように職人が一点一点手間をかけて、機能性とデザイン性にこだわり、天然木材を使用した家具を製造しています。
関連情報
無垢材の家具|woodworkers/ウッドワーカーズ
woodworkersは、『共に暮らす家具』をコンセプトにしたハンドメイドにこだわる家具工房です。
テーブルやチェア、キャビネット、ダイニングセット、雑貨など、素材の持つ個性を活かして、
ずっと眺めていても飽きの来ない、素朴な作品を製作しております。
長く使うほど味が出る、当店の家具をぜひお楽しみ下さい。
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