オーク材とは?家具には美しい木目・耐久性・重厚感が特徴の無垢材オークを
木材は家具に取り入れられる素材の1つで、一括りに木材といっても杉やヒノキ、チーク、ウォルナットなど、さまざまな種類があります。
そして、その中の1つに美しい木目・耐久性・重厚感が特徴であり魅力のオーク材があります。
また木の種類によって耐久性や雰囲気などの特徴は多様です。そのため家具に使われる木材の種類や特徴について知っておくと、家具選びの幅が広がり失敗しにくい家具選びができるでしょう。
本記事では、家具の素材の1つであるオーク材の種類や特徴などを詳しくご紹介します。
この記事のポイント! ・オーク材はコブ科コナラ属の落葉広葉樹で、無垢材の1つ ・「ナラ」「ホワイトオーク」「レッドオーク」の3種類のオーク材がある ・オーク材は耐久性と耐水性、防虫効果に優れており、独特の重厚感と美しい木目が特徴 ・オーク材の元の色は肌色に近いナチュラル色であり、経年変化により褐色に近づく |
もくじ
オーク材とは?
オーク材とは、コブ科コナラ属の落葉広葉樹です。北海道やロシアをはじめとする寒冷地、またはアメリカやカナダなどの北米に分布しています。
また古くから酒造用の樽や家具などに使用されており、アンティーク家具などにもオーク材が用いられています。
現在でも家具の素材として人気が高く、多くの家具に取り入れられている木材です。
オーク材の歴史について
オークは、元は西洋で多く育っていた樹木です。ここでは中世ヨーロッパのオーク材の歴史についてご紹介します。
チューダー様式
オークが家具に使用され始めた時代が、15世紀末〜16世紀半ばのチューダー様式です。
オーク材には教会に多く見られたゴシック様式のデザインや、チューダー家の紋章「チューダーローズ」が刻まれていました。
また前面に掘られた、細かい浅浮き彫り(リーレリーフ)が特徴です。
エリザベス様式
エリザベス様式の時代は、生活様式に合わせてさまざまな家具が誕生しました。
チューダー様式時代よりも細かな装飾デザインであり、かつ実用性を取り入れた家具が多く生み出された点が特徴です。
代表的な細工には、ベッドやテーブルなどの脚に取り入れられた球根型のバルボスレッグがあります。細かいだけでなく、存在感を放つような目立つ装飾が多く見られました。
ジャコビアン様式
ジャコビアン様式ではエリザベス様式よりさらに技術力がアップし、より華やかな装飾が生まれました。
小さなボールを積み上げたようなボビンターニングや、ゆるやかな曲線が美しい挽きもの細工が特徴的です。
オーク材の種類とは?
オーク材には、一般的にナラ・レッドオーク・ホワイトオークの3種類があります。
ナラ
北海道やロシアのような寒冷地を主な産地とするのがナラ(ミズナラ)です。
なかでも北海道産ミズナラは、世界最高峰のオーク材とも呼ばれます。木目が細かく加工しやすい点が特徴で、家具だけでなくフローリングや壁板などにも広く用いられています。
レッドオーク
アメリカやカナダなどの北米に分布するオーク材の一種が、レッドオークです。
赤みのある色合いで、はっきりとした木目を特徴とします。オーク材の中では、もっとも安価な種類です。
ホワイトオーク
ホワイトオークは、同じく北米に分布します。白くて硬く、重みがある点が特徴です。
希少であるミズナラの代替品として、広く使用されています。
オーク材の特徴とは?
ここではオーク材の特徴、それに伴うオーク材の魅力をお伝えします。
高い耐久性と耐水性
高密度で硬いオーク材は、高い耐久性と耐水性に優れている点が特徴・魅力です。そのため傷や染みがつきにくく、古くからフローリングや家具に用いられていました。
さらに水分であるアルコールを長期保管するのに適していることから、ウイスキーやワイン樽としても用いられていました。
堅牢で独特の重厚感
硬くて重いオーク材は、独特の重厚感を生み出してくれる素材です。硬い素材ですが、加工が施しやすいことから装飾性に優れており、華やかな細工が彫られたオーク材家具も多く見かけます。
そのためアンティークやヴィンテージ調の、重厚感ある家具がお好みの方には大きな魅力になります。
美しい木目と経年変化
オーク材は、はっきりとした美しい木目が特徴です。
ナラ、ホワイトオーク、レッドオークで木目の見え方も異なり、同じオーク材でもさまざまな木目が楽しめます。
防虫効果が高い
オーク材には、虫が苦手とするタンニンと呼ばれる成分が多く含まれています。そのため防虫効果が高く、害虫に強い点が特徴です。
酒造樽にオーク材が用いられている、アンティーク家具が美しく現存している理由には、防虫効果の高さも関係しています。
オーク材の木目について
そもそも木目とは、年輪の配列によって木の断面につくられる模様のことです。その中でオーク材の木目は、以下の特徴を持ち合わせています。
柾目(まさめ)
中心部分を切り出してできるのが、まっすぐで美しい柾目です。
通常年輪は円状につくられるものであるため、まっすぐな木目は切り出せる部分が限定されます。そのため希少性が高く切り出せる量も少ないことから、高価な木目です。
板目(いため)
もっとも一般的な木目であり、中心部を切り出さずして縦に挽き割ることで手に入ります。
さまざまな曲線の木目が見られますが、オーク材は山形のはっきりとした力強い木目が特徴です。また切り出せる量も多いため、お値段もお手頃です。
虎斑(とらふ)
オーク材の柾目を切り出すと、まれに虎の毛のような木目である「虎斑」が出現します。
上質なオークほど虎斑が出る確率も高いですが、なかなか手に入らないことからとても貴重で高価な木目です。
オーク材の色と経年変化について
美しい木目や経年変化が特徴ですが、一口にオークの色といってもその種類と色が引き出す雰囲気はさまざまです。
ここでは経年変化も踏まえて、オーク材の色をご紹介します。
アンティーク調の落ち着いた濃いブラウン
オーク材は着色しやすい素材であることから、濃いブラウンに塗装された家具も多く見られます。
オーク材は経年変化により色が濃くなる性質を持っていますが、濃いブラウンであれば家具そのものの色合いが大きく変化しません。
そのため元の色が大きく変化せず、アンティーク調の落ち着いた雰囲気を楽しみたい場合には、濃いブラウンのオーク材がおすすめです。
上品な艶が美しい明るいブラウン
明るいブラウンは、上質な艶でオーク材の美しさを引き出してくれます。濃いブラウンと同様に、明るいブラウンもアンティーク家具に多く見られます。
また経年変化により、やや濃い色に変化する点が特徴です。
無垢の素材を楽しめる肌色に近いナチュラル色
オーク材の元の色は、肌色に近いナチュラル色です。塗装していないため、無垢材ならではの素材感が味わえる点が特徴です。
経年変化により徐々に濃い色に変わるため、家具の変化も楽しめます。そのためオーク素材の家具を購入するなら、ぜひナチュラルから自分色に経年変化させて、愛着ある家具を育ててみるのもおすすめです。
woodworkersのオーク材を使った家具をご紹介
woodworkersではどんなお部屋にも合うシンプルかつ、機能的なハンドメイド家具を提供しています。
その中でもオーク材を使用したダイニングテーブルやセンターテーブルは、重厚感と美しい木目を生かし、木材を使用する全ての箇所にふんだんにオーク材を使用しています。
素材にこだわり本物のオーク材を使用しているため、長い間、色やツヤなどの素材の変化を楽しみながらご利用いただけます。
またオーク材の他にも天然素材を職人の手仕事で加工し、杉やヒノキ素材のの家具を制作しています。
関連情報
無垢材の家具|woodworkers/ウッドワーカーズ
woodworkersは、『共に暮らす家具』をコンセプトにしたハンドメイドにこだわる家具工房です。
テーブルやチェア、キャビネット、ダイニングセット、雑貨など、素材の持つ個性を活かして、
ずっと眺めていても飽きの来ない、素朴な作品を製作しております。
長く使うほど味が出る、当店の家具をぜひお楽しみ下さい。
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