木材のラフ材・ラフ仕上げとは?ラフのメリット・デメリットを家具屋がご紹介
無垢材使用の家具を見てみると「ラフ材」や「ラフ仕上げ」といったワードを目にすることが多いのではないでしょうか。
またざっくりとした仕上がりをイメージさせる「ラフ」ですが、家具においてあえてラフ材やラフ仕上げを取り入れる理由は気になるポイントではないでしょうか。
そこで本記事では、木材のラフ材・ラフ仕上げについて、メリットやデメリットなどをご紹介します。
この記事のポイント! ・ラフ材・ラフ仕上げとは木材そのものの質感に近い状態にするために、あえて十分な加工を施していないもの ・ラフ材・ラフ仕上げは木材の特徴や個性がダイレクトに味わえ、ハードな質感で無骨な印象を与えてくれる ・経年や使用による変化が出やすく、木材には節や白太が入ることもある ・woodworkersでは、全ての商品がラフ材・ラフ仕上げ |
もくじ
木材のラフ材・ラフ仕上げとは?
木材におけるラフとは、木材の表面加工の具合です。一般的に家具に使用される木材といえば、均一でさらさらな表面をイメージするでしょう。これは表面加工を施しているからこそ、感じられる質感です。
表面加工方法にもさまざまな方法と程度がありますが、なかでもラフ材は製材で挽いただけの自然の状態に近い表面加工です。そのため木材特有の、ざらっとした質感があります。
またラフ仕上げとは、ラフ材を必要な形に挽き割った、あるいは家具の形に完成させたものです。あえてラフ材を使用して作り上げていくことで、自然に佇む木そのものの質感が楽しめます。
ラフ材・ラフ仕上げのメリット
あえて十分な加工を施さないラフ材・ラフ仕上げですが、実は密かに人気を集めています。ここではラフ材・ラフ仕上げがインテリアとしてもたらす効果を踏まえて、そのメリットをみていきます。
木材の特徴をダイレクトに味わえる
ラフ材・ラフ仕上げ最大の特徴は、木材そのものの質感をダイレクトに味わえることです。特に無垢材は、自然に佇む木そのものの特徴や質感が楽しめると人気の素材です。
しかし十分な加工を施してしまうと天然の質感などが軽減し、人工的につくられた集成材となんら変わりない質感となってしまいます。
そのためあえてラフ材・ラフ仕上げにすることで、天然に近い素材感がダイレクトに味わえます。
ハードな質感で無骨な印象を与えられる
おしゃれなカフェのような無骨な印象を引き出すには、ハードな質感がポイントです。
ハードな質感と無骨な印象を与えるインテリアや素材はさまざまですが、代表的なものにアイアンや無垢材が挙げられます。
なかでも無垢材は、ラフ材・ラフ仕上げであることでハードな質感をアップしてくれます。ラフな手触りと質感は、おしゃれなざっくり感をお部屋に与えてくれるのです。
味・経年変化が出やすい
経年変化は、無垢材のもつ特徴であり魅力です。使い込んでいくうちに、色合いや質感が変化し、味わい深い素材へと生まれ変わります。
無垢材も使用していくうちに、経年変化により味わいが変化します。その時にラフ材・ラフ仕上げですと、よりハードな質感と無骨な印象を引き出してくれます。
さらに元からラフ材・ラフ仕上げであることで、劣化による廃れを感じさせない点もメリットの1つです。
個性的な唯一無二の表情に
無垢材は木目や色合いなど、1つとして同じものが存在しない、唯一無二の特別な素材です。その個性をさらに引き出すにあたり、ラフ材・ラフ仕上げは最適です。
なぜならより天然に近い状態の質感であるから。手触りや木目、質感などが天然に近い状態であることで、より無垢材の個性的な表情が楽しめます。
そのため世界に1つだけのオリジナル家具を探している場合には、ラフ材・ラフ仕上げの無垢材を使用している家具がおすすめです。
ラフ材・ラフ仕上げのデメリット
魅力的なメリットがある一方で、デメリットも押さえた上でラフ材・ラフ仕上げを取り入れましょう。ここでは、ラフ材・ラフ仕上げのデメリットをみていきます。
節や白太が入ることがある
ラフ材・ラフ仕上げであることで、木目以外にも節や白太が入ることがあります。節や白太がないと均一で美しい見た目となりますが、一方で個性的な魅力は軽減してしまいます。
節や白太が入っていることでより個性的な素材となるため、あえて節や白太が入っているインテリアを好まれる方も珍しくありません。
無垢材の個性や質感を味わえる、世界に1つだけの素材を求める方であれば、この点はメリットにもなります。
経年変化をはじめ変化が出やすい
天然の状態に近いため、経年や使用による変化が出やすい点はデメリットにもなりうるポイントです。
経年変化は時間が経つことで起こる劣化の一種ですが、廃れたり壊れるのではなく、味わい深さが出る変化が楽しめます。
あえて十分な加工を施していないラフ材・ラフ仕上げは、十分な加工を施しているものに比べると変化が出やすいといえます。
そのためなるべく変化を抑えて初期のきれいな状態を維持したいという場合には、ラフ材・ラフ仕上げは向かないでしょう。
反対に、経年変化を楽しみながら自分色に育てたいという場合には最適です。
ワックス等のメンテナンスが必要になる場合がある
無垢材はもともとひび割れや反りを起こしやすい性質を持っているため、大きな破損を防ぐためにも定期的なメンテナンスを推奨しています。
無垢材の中でもラフ材・ラフ仕上げでは、あえて抜け節やひび割れを残しています。そのため日常のお手入れに加えてメンテナンスが必要となるため、多少の手間となる点はデメリットです。
しかしメンテナンスすることで、ラフ材・ラフ仕上げをきれいな状態で保てます。またあえて手を掛ける必要のある素材を選ぶことで、愛着も湧きやすくなるでしょう。
壁のラフ仕上げ、漆喰仕上げについて
ラフ仕上げは木材だけでなく、壁にも取り入れられる手法です。壁のラフ仕上げとして人気のものに漆喰仕上げなどがあります。ここでは本記事の補足としてご紹介いたします。
漆喰を使用して壁塗りする工事のことを、左官といいます。均一に仕上げる塗装とは異なり、左官はあえてラフな壁に仕上げられると人気です。
また漆喰とは、石炭や炭酸カルシウム、珪藻土や火山灰などを主成分とした自然由来の塗装材料です。下処理や下塗りで下地を整えた後に漆喰で上塗りすることで、不均一でラフな模様が出来上がります。
漆喰仕上げでできる模様はさまざまですが、ラフ仕上げは間隔をあけて漆喰を塗り重ねていく手法です。塗り重ねることで立体的な模様が浮き上がり、ハードな質感が味わえます。
woodworkersのラフ材・ラフ仕上げ
woodworkersではシンプルかつ機能的なハンドメイド家具を提供しています。国産杉やヒノキ、オークなどの無垢材を使用し、家具を制作。
woodworkersの商品は、全てラフ材・ラフ仕上げです。機械の刃物跡や節、白太などが入った質感の無垢材を使用することで、個性豊かな世界に1つだけの家具を作り上げています。
わざとある程度削ってみたり削らなかったり、ざらつきを残してみたりと職人が手間ひまかけることで、woodworkersの家具が誕生していくのです。
天然に近い無垢材の質感が楽しめ、経年変化により個性豊かな味わいが生まれます。世界に1つだけの愛着が湧いていく家具をお探しの場合は、ぜひwoodworkersの家具をご覧くださいませ。
関連情報
無垢材の家具|woodworkers/ウッドワーカーズ
woodworkersは、『共に暮らす家具』をコンセプトにしたハンドメイドにこだわる家具工房です。
テーブルやチェア、キャビネット、ダイニングセット、雑貨など、素材の持つ個性を活かして、
ずっと眺めていても飽きの来ない、素朴な作品を製作しております。
長く使うほど味が出る、当店の家具をぜひお楽しみ下さい。
屋号 | woodworkers |
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